Another Planet Love-tune

No Love-tune,No Life! Love-tune or nothing !!!!

勝手にテーマソング #3 真田佑馬くん

真田佑馬くん、「ダニーボーイズ」東京公演大成功おめでとうございます。今週末の大阪公演も大団円で大千秋楽を迎えられますように!「コインロッカーベイビーズ」や「DREAMBOYS」を拝見しましたが、アイドルらしからぬ演技力には脱帽でした。
ダニーボーイズ成功祈願ということで、ジャニーズJrきっての演技派真田佑馬くんにフォーカスしてみました。

■グラマラスビューティー

初見では、豪快な所作と骨太な体格から男らしい印象を受けました。Love-tuneだと森田美勇人さんとシンメで踊ることが多いので、靜と動、柔と剛のシンメトリー関係が際立ちます。ギターを持った途端に、別人格が乗り移ったかのように暴れ引く姿なんかワイルドそのもの!憑依型俳優!

豪快さの反面、ネガティブな感情を抱え込みがちな一面をのぞかせます。落ち込んだり自責の念にかられた時は誰もいないところで叫んでいる図が思い浮かぶ。エキセントリックや絶対的な存在為に憧憬はあれど、自分とのギャップにもがいている姿とか…。湿り気ある昭和歌謡がどこからともなく流れてきます。

華やかでグラマラスな見た目と多少こじらせ気味なエモい内面って、もしやサブカルお好きなんですか?いや、大好物に違いない。同類臭しかしない…。

■外道への憧れ

選曲にあたっては、邦楽・昭和・グラマラスというキーワードは外せません。
CALLの衣装がハットをかぶった伊達男調だったこともあって、沢田研二かフラワートラヴェリンバンド、RCサクセションのビジュアルが思い浮かびました。藤圭子山崎ハコなどの重ための女唄もしっくりくる。かもめを追って北へ向かう電車に乗ってほしい。

おっと!昭和の邦楽ロックは大好物なので、選曲の途中思わず本題を忘れそうになりました。ということで、真田くんにはこの曲をセレクト。ウェットな気分を除湿!ダウナー状態を一気に引き上げてくれる疾走感あふれるナンバーです。

外道「香り」

イントロで脳天にしびれが走ります。イントロドンクイズがあるとするなら、Sexpistols「Anarchy in the U.K」と同等の素早さでボタンを押されるであろう印象的なギターカッティング。お着物を花魁のごとくはだけさせて、ギターを暴れ引くグラマラスな出で立ち!朱色の社をステージに掲げるスタイルはこの40年間不変なんですよ!

和製ロックはブルージーなものが多いのですが、外道はどこかドライさもあって毛色が違うんです。ソリッドでシンプルなロックサウンドは70年代後期から80年代のジャパニーズパンクまたは暴走族文化にうまく橋を渡してるんですよね。

サブカル好きって一見ひねくれているようですが、多面的に物事見れてるって良さもあるんですよ。考えすぎてネガティブな方向に思考がすすむこともあるかと思いますが、それも彼の演技の糧になっているんじゃないかなあ。外道的なものに憧れを抱いてそこに入り込めないとしても、観察力をフル稼働してイメージを作り上げる。必ずこれまでの生きてくる。ミニシネマでロングランを記録する良質な映画のエンドロールに、真田佑馬という名前が刻まれることを期待しています!

■おまけ

真田くんは年間300本観るほどの映画好きということなので、外道のPVからインスパイアされた映画を数本あげておきます。
おそらく真田くんはすでにご覧になっているのでしょうね。

狂い咲きサンダーロード」予告編

デジタル化のクラウドファンディングを行った際に、数日で目標金額を達成したという一部の人たちに強く愛されている映画です。
穴ボコだらけの映画なんですが理屈じゃ語れないんですよ。盗んだバイクをぶっとばしながら「ダイナマイトでぶっとばせ!」(by ギターウルフ)と叫びたくなる衝動にかられます。それでいいいんです。全力疾走、ロックユー!山田辰夫さんのカエル声以上に爬虫類の質感を想起させる、小林稔侍さんのねっとりした演技にも注目です。

「ゴッド・スピード・ユー!BLACK EMPEROR」

暴走族文化にご興味がある方は、こちらの映画もおすすめです。70年代の暴走族の生態を焼きこんだ貴重なドキュメンタリーとなっています。
バイク・女・シンナーの三大コンテンツは、姿形は変わっていますが、すでに確立されていますね。不良に対する憧れやヤサグレの経緯は不変ということで。